フラメンコスタジオ マジョール

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2019.10.17鈴木眞澄のコメント

「俳句とフラメンコ 全く違うと思っていたら…」



俳句は初心者である私は、句会「楓組」の先輩に勧められて熊本日日新聞俳句大会に応募したところ いきなり一等賞である天賞をいただいてしまいました。
写真は先輩方がプレゼントしてくださった俳画です。
「このひととせこんなだったと桜咲く」公園の桜の太い幹にしがみついて、子供たち(三枝雄輔と麻衣)と がんばらなくちゃ!と思ったことや その年その年の桜にまつわる思い出から詠んだ句です。
はじめ、感情をストレートに表現するフラメンコと俳句での表現に悩みましたが実はおんなじ!ということに次第に気がついて考えたことは、フラメンコの表現する喜怒哀楽はその場にいる人の同じ感情を呼び起こすこと。例えば、深い哀しみのソレアを観たとき自分の中の哀しみを重ねて涙するのではないか?
喜びのアレグリアスを観たら
自分のうれしい気持ちが込み上げて自然と微笑むのではないか?
俳句は、17文字に込めた情景や感情を読んだ人にも思い起こさせる。
俳句が主観を入れてはだめ ということは、そのまま 踊りもただ自分の感情を放出したら一方通行になり自己満足的なものになってしまうのではないか?
奥底にあるものが大事なのか…
そんな共通点を見いだしかけたところです。
まだまだですが、俳句を学んだおかげで フラメンコの表現にも
日本人ならではの深みが出たらうれしいなあ と思うこの頃です。パセオ11月号にも取り上げていただいた「インテルメディオ」(幕間劇)もフラメンコの重要な要素かもしれません。
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