フラメンコスタジオ マジョール

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2018.05.24雄輔

雄輔

6年前書いた文章。
今も変わってなくて面白いなと思った。
言葉が下手くそ・文句が多い…
これも今もか。
20周年にまた何かやろう。

「フラメンコ最高!」
~三枝雄輔フラメンコ10周年~

フラメンコ、まっったくわかんないです。
でも、フラメンコのどこが最高かは、わかってきたと思います。
たかが芸歴10年のペーペーの話だと思って、読んでいただけるとうれしいです。

僕は、2年前からスペイン・バレンシアを拠点にして、三ヶ月ごとに三ヶ月間帰国しています。
向こうの生活は、自分のクラスをつくり生徒さん(全員スペイン人、初心者・ちょっとかじった事がある人・子供たち)に教えるのと、マドリッド・バルセロナ・セビージャとは比べられないかもしれませんが、少なからずあるバレンシアのタブラオで月1、2回踊らさせてもらっています。

あと、何が1番楽しいかって、仲良くなったヒターノ達から呼んでもらえるフィエスタでフラメンコをする事です!
スペイン一部だけではなく、スペイン中のヒターノ達(もちろん、じゃない人達もいます!)みんな、フラメンコが生活の一部だと思います。
もちろんやってないヒターノもいますが、彼らの宗教が、アメリカのゴスペルのように、音楽で、唄・リズム・踊りで神さまに捧げるものだから。90%以上のヒターノはルンバ・ヒターナが流れたら、超自然に踊ります。
あの人達は何かあっては、結婚式・洗礼式・誕生日・これから夫婦になる2人を皆で認める日…婚約式?などで、フィエスタをします。
何もなくてもします。
たまたま集まったから、とかでもします。
僕はまだ、結婚式と婚約式のフィエスタには行った事はありませんが。

皆、プロがやってる唄・ファルセータ・パソなどをyoutubeとかで仕入れてきてたり、自分で考えたものだったり、を披露します。
皆で呑みながら、フラメンコを楽しみます!!!

話がちょっとそれますが…
教会で神さまの為にしか唄わない人達もいるのですが、1流のプロが、その人達を聞く為だけに自分の時間を使う事があります。

僕は、もしかしたら少しだけ、外側から日本のフラメンコを観ているかもしれません…
間違ってるかもしれませんが、今僕が思う “日本のフラメンコ” のお話をします。

今、日本の唄い手・ギタリスト達のほとんどの仕事内容は…
踊り手の、構成・レトラ(数、決まった場所、決まった長さ、指定されたスタイル…etc.)・ファルセータの位置、長さ・コルテ(キメ…?)、を、完璧にやりこなす(覚える)ことになっちゃってると思います。
これっていいんでしょうか…

僕の職業は踊り手です。
唄い手じゃないんですが、何度か、唄でお仕事させてもらいました。
生徒さんの発表会の話ではないです。
プロのタブラオでのライブの話です。
もちろん全員ではないのですが、ほとんどの踊り手さんが、↑のような事を望みます…
もう、ライブを楽しもうとか、OLEな瞬間を探そう感じようとか、踊り手さんが踊りやすいように唄えるよう頑張ろうとか…そんなの考えてるヒマもないです(涙)
踊り手がやりたい事を覚える事は大事です。
でも、「フラメンコ」は多分…
たまたま踊り手がお客さんから一番近い位置にいて、一番視覚的にも目立つから、踊り中心でやるように見えがちですが、カンテもギターも踊り手と同じ、主役だと思うんです。
船長の役をする人は、一曲の中のメンバー内で何回もグルグル回り、主役が交代していくものなんじゃないかなと思います。

一人ひとりが、一人ひとりを、その場の空気を読んで、もちろんエゴも出して、技も披露して、気持ちを一緒にしようと努力し、楽しい瞬間を探すものだと思います。
だから、やっぱり一番は気持ちですよね。
スペインの一流の最高の技術を持ったアルティスタ達が、フラメンコを知り尽くしてるような人達が、↑のような、気持ちを一緒にしてライブやろうって思って本番に望んでも、うまく噛み合わないことがあるそうです。
でもそれもフラメンコだ!
って☆

僕ら…
考え直さないといけないと思います。
僕らが憧れてるフラメンコから、どんどん遠ざかってる気がします…
技術があっても、気持ちがあの人たちのようになかったら、見た目だけになっちゃいます…踊りだけじゃなく、ギターもカンテも…
僕もそうやってずっとやってきました…
でも憧れる人達のパソをやっても、なんかしっくりこなくて…まあ今でもですが。
でもやっぱり、まず近づきたい!から、いろんな人に習って、観まくって、聴きまくって…
やっぱりわかんないけど…でも、前と違うなと僕が最近感じるのは、彼らの “感じ方” が違うんじゃないかなって。
あの人たち、感覚が異常です。
観方、聴き方、触り方、匂い方、味わい方。
尋常じゃないです、センサーが。

ある踊り手さんに、こうゆう話をしたら「そしたら皆ファルキートみたいになっちゃうじゃん」って…
えぇ~!?
あの人も、キメてやっていますよ。
もちろん自由なところもあります。
自由な事が出来て、はじめて、キメてやることも格好いいんだと、僕は思います。
僕はファルキートが大好きです。
踊り方も、振りも、作る曲もレトラも、あの人がやる事は何から何まで大好きです。マネもしちゃいます。
でもあの人の何が一番好きかって、あの人の “フラメンコの感じ方” です。
ジェルバブエナだって、サラ・バラスだって(最近の踊り手の話ばっかりでごめんなさい)、そうゆう、フラメンコの感じ方を知ってる上で、それぞれの個性で表現してると思います。
日本在住のギタリスト、ファン・ソトからジェルバブエナの話を聞いた事があるのですが、自分の練習以外の時は、ず~っとヘッドフォンをしてて、カンテの勉強をしていたそうです。
あんな凄い人達が、フラメンコの根源から勉強してるのに!?って話です。

踊り手でも、カンテとギターを。
ギタリストでも、カンテと踊りを。
唄い手でも、ギターと踊りを、
勉強しませんか…?
皆で。
自分の役割り以外も出来るようになる為ではなく、それぞれがそれぞれの気持ちを分かり合える為に。
それが、自分の役割りが上手くなる近道でもあると思います。
これ本当に…ひとりで上手くなっても、どうしようもないんですよ、皆でやるものだから。
ましてや、踊りなんて…ひとりじゃ、なんっっにも出来ないです(涙)

“皆で” もっと上手くなれるはず。
もっと近づけるはず。
もっと楽しいはず。
もっとワクワクして、ドキドキするはず。
もっと観てくれる人を楽しませることができるはず。
もっとフラメンコをやってみたいと思う人達が増えるはず…

ですし、
そうならないといけないと思います!

どうすれば、そうゆう風になるか考えたところ…

最初はまず、

もっと遊べばいいんじゃないでしょうか。
仲間同士で。

最初の方に書いた “フィエスタ” 、皆でやりませんか?
呑みながら。
もっと共有しません?
日本人だから真面目に!
でも遊ぶんです!

“良いことだらけ” だと思うのですが…
間違ってるかなぁ…

その場は楽しい。
楽しく上手くなる。
楽しく勉強できる。
仲間の技を観て刺激になる。
ライブではもっと一体感がでる。
やってる方が楽しかったら、観てる方も楽しい。

やっぱり “良いことだらけ” 、です。

プロ・アマ・年齢・経験年数・自分が信じるスタイル・誰に習った…関係なくです、皆で遊びながら、勉強しませんか。
感じたままを表現するために技術は磨かなくちゃだけど、フラメンコを感じるための訓練を皆でしませんか?

フラメンコは、もっともっと楽しめるはずなんです。
僕はそれをめざしたいし、みんなでめざして、みんなでもっと楽しみたい。

僕らは日本人です…
フラメンコはスペインのものだけど、皆でこれからもっともっと勉強して、まず底辺から築き上げて、本物に近づくよう努力してから、日本人としてどうゆう表現ができるか、何ができるかを、考えていくものだと思います。

ちょっと別の話、
「ソレポル」とか「シギ」とか、略しちゃうの反対派です。
一度、ライブである踊り手さんが、唄い手がその時スペイン人だったんですが、その唄い手に「ここからソレポルお願いします」って…
「えっ!?」
「ソレポル」
「は?」
「ソレポル」
って、なってました。

反対派と言っちゃいましたが、僕がやらないだけで、略してもいいとは思ってます。楽だし。
でも何を略してるかはわかりましょう…教えてあげましょう。

ぼく今年、フラメンコ歴10周年です。
でも、リサイタルとか出来る度胸も、力量も、お金もないです…
全然、技術もまだまだまだまだです…
自分の個性を出して踊れてるかっていったら、マネばっかり…
知らない唄が山ほど沢山あります…
fuera de compasもたまにやっちゃいます…
でもこの、たかが10周年だけど、今の気持ちは何かの形として残しておきたくて、文章にしてみました。

フラメンコは最高!だから。

最後まで読んでくれて、ありがとうございましたm(_ _)m
 
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